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公益財団法人電気通信普及財団
財団賞 第二回特別講演・交流会 SAMPLE

2022年6月10日(金)オンライン開催<無料>
・お申し込みは下の参加登録ボタンから・

混とんとした世の中、そこに一条の光が射しているとすればそれは情報通信の世界ではないでしょうか。国内外のデジタル企業の躍進、デジタルトランスフォーメーションの先にある可能性、新たな価値観や世界観をもたらす情報通信技術で社会がどう変化していくか・・・そこに未来の可能性を感じ、皆さんの日々の研究活動もワクワクしていることと思います。
ウィズ・コロナ禍において本財団では、文理融合したこの貴重なコミュニティでの幅広くかつ継続的な交流を目指して、電気通信普及財団賞の歴代受賞者及び、財団賞に応募実績のある方、財団賞にご関心のある方ほかを対象とした講演・交流会を今年も実施します。第2回目となる今回は基調講演として経済学者の依田高典先生と、特別講演として崎村夏彦氏(第36回テレコム学際研究賞 特例表彰)をお招きし講演を賜ります。また本財団賞受賞者によるグループセッションをオンラインツールを駆使して行い、今後の研究に資するように、これまで経験、将来の抱負などを受賞者の皆さんに語っていただき、依田先生、崎村氏を含め、参加者の方々の交流の機会を作ります。
多くの歴代受賞者等を含めたコミュニティ・交流の場づくりを目指しておりますので、みなさん、ぜひご参加ください。
開催日時 2022年6月10日(金)15時半〜19時(予定)
プログラム 開会(15:30)

▼第一部 講演及びQ&Aセッション(15:45〜17:15、各30分)
 
基調講演「文理融合とデータ科学教育 -21世紀の経済学-」
 依田 高典 氏(京都大学 大学院経済学研究科 研究科長・教授)

特別講演「セキュリティ・ルネサンスの重要性
     〜フェイクからリアル・セキュリティへの移行に向けて〜」
 崎村 夏彦 氏(NATコンサルティング合同会社 代表)
 第36回テレコム学際研究賞 特例表彰
 「《小特集》さようなら,意味のない暗号化 ZIP 添付メール」著者

Q&Aセッション等

 〜休憩(5分)〜

▼第二部 第37回受賞者による30秒プレゼン(ピッチ)(17:20〜)

 〜休憩(5分)〜

▼第三部 グループセッション(17:45〜)
 第37回電気通信普及財団賞受賞者 ほか

閉会・終了(19:00予定)
講演内容・登壇者紹介1
「文理融合とデータ科学教育 -21世紀の経済学-」
 依田 高典 氏(京都大学大学院経済学研究科 研究科長・教授)

21世紀の経済学は、理論経済学から実証経済学へと変貌している。20世紀の経済学は、高度な数学を用いた均衡の存在証明のような数理全盛であった。21世紀に入って、ノーベル経済学賞は、行動経済学・フィールド実験・因果推論のような、より実用的な分野に相次いで授与されている。経済学と機械学習・人工知能の融合分野への授与もそう遠くないと思われる。私が研究科長を務める京都大学経済学研究科・経済学部では、そうした流れを受けて、データ科学教育の改革に力を入れている。2回生では、第二外国語の代わりに、データ科学基礎科目を修得し、3−4回生では、主専攻の経済学科目と合わせて、副専攻として、データ科学専門科目を修得可能である。大学院生に対しては、学際的博士育成のため、情報学研究科と共同指導制度も始める。データ科学の教育研究では、文理融合が必須になる。私自身、電力の節電をテーマにして、行動経済学・因果推論・機械学習を融合させた研究を進めて、経済学のトップジャーナルの掲載を目指している。本講演では、私自身の手がけた研究も分かりやすく紹介したい。

◎依田 高典 氏 プロフィール
 1965年、新潟県生まれ。1989年、京都大学経済学部卒、1995年、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。その間、イリノイ大学、ケンブリッジ大学、カリフォルニア大学客員研究員を歴任。専門は応用経済学。情報通信経済学、行動経済学の研究を経て、現在はフィールド実験とビッグデータ経済学の融合に取り組む。主な著書に『Broadband Economics: Lessons from Japan』(Routledge)、『スマートグリッド・エコノミクス』(有斐閣)、『ブロードバンド・エコノミクス』(日本経済新聞出版社)、『行動経済学』(中公新書)、『「ココロ」の経済学』(ちくま新書)等がある。日本学術振興会賞、日本行動経済学会ヤフー論文賞、日本応用経済学会学会賞、大川財団出版賞、ドコモモバイルサイエンス奨励賞等を受賞。
講演内容・登壇者紹介2
「セキュリティ・ルネサンスの重要性〜フェイクからリアル・セキュリティへの移行に向けて〜」
 崎村 夏彦 氏(NATコンサルティング合同会社 代表)

第36回テレコム学際研究賞 特例表彰
「《小特集》さようなら,意味のない暗号化 ZIP 添付メール」著者

暗号化ZIPファイルを添付し、パスワードを次のメールで送信するという通称「PPAP」は、一部官庁に引き続き、大企業が廃止や場合によっては受取拒否を宣言するなど、ようやく日本での流行も下火になってきたようである。しかし、こうしたフェイクセキュリティ対策はこれに限ったわけではなく洋の東西を問わず多くみられ、資源の浪費、財産的被害、身体的被害、評判的被害などを生んでいる。本講演ではまず、本年度の電気通信普及財団賞特例表彰をうけた「さようなら, 意味のない暗号化 ZIP 添付メール」で解説した「内容の秘匿性も誤送信も防がないPPAP」を手始めに、「フィッシング耐性の無いフィッシング対策としてのワンタイムパスワード」「原資産の特定ができないNFT」「中央集権化してしまう分散型システム」などを例に上げ、名前に踊らされずに目的とその達成度を冷静に見てセキュリティやプライバシー対策を考える「セキュリティ・ルネサンス」の重要性を紹介します。

◎崎村 夏彦 氏 プロフィール
 一橋大学経済学部卒業後、野村総合研究所を経て現在NATコンサルティング代表、東京デジタルアイディアーズ主席研究員。米国OpenID Foundation理事長を2011年より、MyData Japan理事長を2019年より、公正取引委員会 デジタルスペシャルアドバイザーを2021年より務める。Digital Identityおよびプライバシー関連技術の国際標準化を専門としており、現在世界で30億人以上に使われている、JWT, JWS, OAuth PKCE, OpenID Connect, FAPI, ISO/IEC 29100 Amd.1, ISO/IEC 29184など国際規格の著者・編者。
対象 これまでの電気通信普及財団賞受賞者、研究調査助成採択者、
応募実績のある方、受賞者等から紹介を受けた財団賞にご関心のある方
実施・配信方法 EventIn(イベントイン)にて実施

EventIn(イベントイン)は、1対Nの大規模な講演や、ポスターセッションのような複数人の発表者による配信を複数本同時進行で開催できる株式会社ブイキューブのオンラインイベントプラットフォームです。

[サービス概要]https://jp.vcube.com/service/eventin
[動作環境]https://jp.vcube.com/support/eventin/requirements/
 Windows、Mac、モバイル端末 ブラウザは最新版
主催・協力 主催 公益事業法人電気通信普及財団
協力 一般社団法人電子情報通信学会
お問い合わせ先 電気通信普及財団特別講演・交流会事務局
tafcontact@icr.co.jp

※電気通信普及財団特別講演・交流会の事務局運営に係わる業務は、公益財団法人電気通信普及財団が株式会社情報通信総合研究所に委託しております。